W3 Total Cache 設定ガイド

基本操作

ここでは、W3 Total Cache(以下 W3TC)での設定作業をおこなう際に必要となる各種基本操作や画面の構成について解説します。このガイドを読み進めるうえでも必要となるので初めての方は是非ご一読ください。

W3TCをインストールするとWordPress管理画面左側のメニュー一覧に Performance と書かれたメニューが追加されます。ここからW3TCの各種設定画面に移動することができます。

メニュー一覧の表示例
メニュー一覧の表示例

チュートリアルではここからアクセスできる各種設定画面のことを便宜「〇〇メニュー」と呼びます。例えば General Settingsメニュー や Page Cache メニューといった具合です。

なお、メインメニューから各種設定画面を開くとその中の設定項目はいくつかの区分に分けられています。チュートリアルではそれらの設定区分のことを便宜「〇〇セクション」と呼びます

General Settingsメニューの例

General Settingsメニューの場合を例にとると、Generalセクション、Page Cahceセクション、Minifyセクションといった具合になります。

ツールバー

WordPressにログイン中のユーザーに表示される画面上部のツールバーからはW3TCの一部メニューへアクセスと生成したキャッシュの個別または一括削除ができます。

ツールバーのメニューは、W3TCの設定内容や表示する画面によって操作できる内容が一部変化します。

キャッシュの手動削除操作

W3TCではページキャッシュの他にも、設定によってWebサイトを高速化するための様々なキャッシュを使用することができます。

W3TCによって管理されているこれらのキャッシュは、あらかじめ設定した有効期限が過ぎると自動的に新しいものに置き換わりますが、Webサイトの設定変更や記事の更新などにより、直ちに古いキャッシュを破棄して新しいキャッシュを使いたい場合は手動でキャッシュを削除することができます。

なおブラウザキャッシュは閲覧者側のブラウザに保存されているものなので、ここでいうキャッシュとは関係ありません。

手動によるキャッシュの削除方法で最も簡単な方法は、W3TCのツールバーから削除したいキャッシュの種類を選択する方法です。

上記の画像は投稿画面を表示中のW3TCツールバーです。この中から Purge〇〇 となっている項目をクリックするとそのキャッシュを削除できます。初心者の方はとりあえず次の4つを覚えておいてください。

  • Purge All Caches
    W3TCがサーバー内に生成した全てのキャッシュを削除します。

  • Purge Current Page
    表示中のWebページに関連する全ての種類のキャッシュを削除します。

  • Page Cache: All
    Webサイトに保存されている全てのページキャッシュを削除します。

  • Page Cache:Current Page
    現在表示されているページのページキャッシュだけを削除します。

その他の手動削除方法としては各メニューの設定画面上部に表示される削除ボタンがあります。これらの削除ボタンはそのメニューに関連するキャッシュのみ削除することができます。ただし、Dashboardメニューだけは全ての種類のキャッシュを個別に削除することが可能です。

例:Dashboardメニュー上部の削除ボタン
例:Dashboardメニュー上部の削除ボタン

設定作業で使用する機能とボタンの操作

メインメニューから各メニューの設定画面を開くと、画面内の各セクションの下に Save all settingsSave Settings & Purge Caches と書かれた2つのボタンが配置されています。2つのボタンは以下のように使い分けます。

  • Save all settings
    現在開いているメニューで変更した内容を、操作したセクションに関わらず全て保存します。既に生成されているキャッシュ(ページキャッシュなど)は削除されないので、設定を変更したい箇所が複数に及ぶ時やキャッシュと無関係の設定項目の変更を保存する際に使用します

  • Save Settings & Purge Caches
    現在開いているメニューで変更した内容を、操作したセクションに関わらず全て保存し、更に生成済みのキャッシュも全て削除します。変更後の設定に基づいてキャッシュを一から構築しなおして、閲覧者に最新のキャッシュを配信する際に使用します

2つのボタンを正しく使い分けることで、キャッシュ生成時にかかるサーバへの負荷を軽減できます。

Save all settings をクリックした後などに、画面上部に既存のページキャッシュを削除しなくてよいかを尋ねる通知が表示されることがあります。

キャッシュの削除を促す通知
キャッシュの削除を促す通知例

設定作業を続ける場合やキャッシュとは無関係の設定を保存した場合であれば、むやみに Empty the page cache を押さずに、そのまま無視するか Hide this message をクリックしてダイアログを消しておきましょう。

キャッシュされたページかどうかを確認する方法

キャッシュされたページが表示されているかを確認するには、お使いのブラウザでページのソースコードを表示すると、最下部に挿入されたコメントで確認できます。

キャッシュから除外したページ

キャッシュから除外したページ
キャッシュから除外したページ

ページキャッシュのオプションで、キャッシュから除外したページの場合、ページキャッシュの方式の後にキャッシュされなかった理由がカッコ書きで表示され、ページを表示した時間が表示されます。

ページキャッシュを無効にしている時

ページキャッシュを無効にしている時
ページキャッシュを無効にしている時

Gneral Settings で、そもそもページキャッシュ自体を無効にしている場合、ページを表示した時間だけが表示されます。

プラグインやサーバー側の設定などで HTMLのMinify(縮小)処理をしている場合は、これらのコメントが削除されてしまうため上記のような確認はできません。その場合は、HTML Minifyの設定を一時的に無効にするかHTML内のコメントを残す設定にするなどしてください。

なお、HTML Minifyの設定に関わらず、FTPソフトなどでWordPressのキャッシュフォルダ(wp-content -> cache -> page_enhanced)を開き、ページキャッシュファイル(.html)があるかを確認することは可能です。

プレビューモードで安全に作業する

W3TCには、より安全な設定作業をおこなう為のプレビューモード機能があります。

プレビューモードでは、ログインしていないサイト閲覧者に対しては変更前の設定に基づくコンテンツが、ログイン中の管理者に対しては変更後の設定に基づくコンテンツが提供されます。特に、Webサイトの表示崩れを引き起こす可能性のある Minify メニューの設定変更をする際に使用すると良いでしょう。

プレビューモードの詳しい使い方については General Settingsメニューで解説しています。

W3TCの設定をリセットまたはバックアップする

インストール直後の状態に戻してやり直したい場合はW3TCの設定をリセットすることができます。また、ある時点で最良と思われる設定ができたらW3TCの設定をエクスポートして保存しておけば、いつでも設定を復元することができます。

特に、万が一の設定ミスによりWordPressの管理画面すら表示されなくなった時に備えて、ひと通りの設定が済んだら設定ファイルをエクスポートして保存しておくことをお勧めします

設定のリセット、エクスポート&インポートについては General SettingsメニューのImport / Export Settings セクションで解説しています。

管理画面にアクセスできなくなった時の対処法

何らかの設定ミスによりWordPressの管理画面にすらアクセスできなくなってしまった時は、FTPソフトを使ってプラグインを強制的にアンインストールし、W3TC関連のファイルをクリーンアップすることで管理画面へのアクセスを復旧できます。

その後プラグインを再インストールして、前述のバックアップ(エクスポートしておいたW3TCの設定ファイル)をインポートし、正しく動作していた時の状態にW3TCを復元します。

W3TCの強制アンインストールと関連ファイルのクリーンアップについては こちらで詳しく解説しています。

プラグインの日本語訳を無効化する方法

Ver. 0.13.2以降、プラグインが一部日本語化されましたが、まだまだ翻訳が不完全でメニュー表示も美しくありません。以下のコードを 子テーマのfunctions.php またはCodeSnippetsプラグイン等に記述するとプラグインの日本語訳を無効化して英語表示で使うことができます。

add_action( 'wp_loaded', function () {
  if ( is_admin() ){
    unload_textdomain('w3-total-cache');
  }
} );