W3 Total Cache 設定ガイド

Cloudflareを連携させる手順

W3 Total Cache(以下 W3TC)のCloudflare用エクステンションは、W3TCとCloudflareの併用において必須ではありませんが、有効化すると、Cloudflareの設定メニューがWordPressの管理画面内に統合されて、CDN側の設定変更やキャッシュのクリアといった連携機能を利用できるようになります。

ここでは、W3TCをCloudflareと連携させるための エクステンション(拡張機能)の導入手順を見ていきます。作業の前に、あらかじめCloudflareの導入を完了しておいてください。

CloudflareのAPIキーを取得する

プラグイン側の設定を始める前に、CloudflareのWebサイトにログインして、あらかじめAPIキーを取得しておきます。

APIとは、Application Programming Interface の略で、異なるアプリケーションやプログラムを接続するための仕組みです。APIキーは、接続のための認証情報を指します。

CloudflareにログインしAPIキー管理メニューに移動します

CloudflareのWebサイトにログインしたら、右上のアイコンから My Profile を選択してAPI Tokenタブを開き、Global API Key と書かれている欄の View ボタンをクリックします。

ユーザー認証のダイアログでCloudflareアカウントのログインパスワードを入力し、I’m not a robot にチェックを入れたら View をクリックします
APIキーが表示されたら、後で入力する際に使うため、PCのメモ帳などにコピペして控えておきます。

APIキーを控えたら、ダイアログを閉じてCloudflareのWebサイトからログアウトしても構いません。

Cloudflare用エクステンションの有効化

無事にAPIキーが取得出来たら、WordPressの管理画面に戻り、以下の手順でCloudflareと連携させます。

W3TCのエクステンションメニューからCloudflare用エクステンションを有効にします

管理画面左の Performance > Extensions と辿り、一覧から Cloudflare を探して有効にしたら、設定と書かれたリンクをクリックします。

Cloudflareの設定画面が開いたら、 Credentials(クリデンシャル=資格情報)セクションの Authorize をクリックします
CloudflareのAPIを利用するための認証情報として、Cloudflareアカウントで使用しているログイン用メールアドレスと、先ほど取得したAPIキーをそれぞれ入力し、Next をクリックします。
Cloudflareと連携させるサイトのドメインを選択して Next をクリックします。

Cloudflareで複数のドメインを登録している場合は、一覧から今回連携させるサイトのドメインを選択します。

認証が成功し、W3TCのCloudflare設定画面にCloudflareのオプション項目が表示されれば完了です。

ここで表示されるオプションの内容は、CloudflareのWebサイトにログインして設定した内容と同期されています。

W3TC特有の設定

ここでは、Cloudflare自体の設定については言及しませんが、エクステンションを導入した場合に利用できるW3TC特有の設定項目であるGeneralセクションとCloudflare側キャッシュの手動消去について解説します。

Generalセクション

Widget statistics interval
ウィジェットの表示例

W3TCのダッシュボードに表示される Cloudflareの使用統計ウィジェットの集計単位を選択します。無料版のCloudflareを使用している場合は、24時間・1週間・1か月の3種類から選択できます。

投稿日現在、私の環境ではどれを選択しても、1か月に固定されている状態でした。正直不要な機能なので気にしていませんが、バグかもしれません。

Cache time

ウィジェットの使用統計情報をCloudflareから取得して保持(≒キャッシュ)する時間を分単位で設定します。短くすれば最新の情報を頻繁に取得しようとするので、サーバーの負荷が増加します。

そもそも無料版のCloudflareの場合、集計で利用できる最低単位が24時間からなので、1440分以上に設定しても良いかと思います。

Page caching

Cloudflareのカスタムルールで、Cache Everything を使用している場合にチェックを入れておくと、ページの作成・更新と同時に、CloudflareのCDN側にあるページキャッシュを自動で削除します。Cache Everything のルールを作成していない(デフォルト)場合は、チェックを入れても意味はありません。

Cloudflare用エクステンションを有効にすると、上記オプションの内、Cache time および Page cache の2つは、General Settings メニューからも変更できるようになります。

具体的には、「Network Performance & Security powerd by Cloudflare」というセクションが新たに追加されます。

Cloudflare側キャッシュの手動消去

Cloudflare用エクステンションを有効にすることで、WordPressの管理画面から直接Cloudflare側のキャッシュを削除する操作が実行できます。操作できる代表的な場所は以下の2つです。各ページごとにキャッシュ削除ができないのが残念です。

一応、Cloudflare用エクステンションの設定画面の上部にも キャッシュを消去するボタンがあります。

Cloudflareエクステンションは必要か?

実際のところ、W3TCのCloudflare用設定画面を利用するよりも、CloudflareのWebサイトにログインして設定する方が見やすくて使いやすいです。ダッシュボード用ウィジェットも個人的な意見としては不要です。

唯一エクステンションを入れても良いケースとしては、Cloudflareの Cache Everything ルールを使用して Cloudflareにページ(html)をキャッシュさせている場合で、Cloudflare側のキャッシュを自動・手動で手軽に削除できるというメリットがあります。

結論:エクステンションを有効にしたからといって、Webサイトのパフォーマンスが低下するわけではないので、ご自身のサイトの運用スタイルに合わせて導入を検討してください。